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スーパーの棚に鍋つゆがずらりと並びはじめると、「今年も鍋の季節だな」とうれしくなります。なのに、カゴに入れるのはなぜかいつもの一本。
この記事では、おうち鍋がいつも同じ味になりやすい理由と、今ある鍋のままで気分を変えられる小さな工夫を紹介します。後半は、レシピではなく卓上電気鍋そのものの選び方。2つの味を一度に楽しめる仕切り鍋、コンロいらずで蒸し料理ができる電気せいろ、ひとり分にちょうどいい一人用まで、タイプ別におすすめをまとめました。
この冬もおうち鍋。でも、なんだかいつも同じ味じゃない?
立冬が近づき、夕方の風がひんやりしてくると、「今日は鍋にしよう」と決める日がぐっと増えます。野菜を切って入れたら、あとは煮えるのを待つだけ。仕事から帰ってバタバタの平日でも、湯気の立つ食卓はそれだけでごちそうです。
ただ、冬のあいだ何度も鍋を囲んでいると、ひと口食べて「あれ、この味、この前も食べたような……」と思う瞬間がありませんか?
そう感じているのは、あなただけではありません。ミツカンが2026年9月に発表した「令和の家鍋あるある調査2026」では、20〜60代の1,000人のうち75.0%が「いつも同じような味や具材になり、マンネリ化しやすい」と回答しています。
疲れている日ほど、食べ慣れた鍋つゆや具材を選ぶのは自然なこと。同じ味になりやすいのには、ちゃんと理由があるんです。次の章でその「なぜ?」をひもとくと、いつもの鍋の”変えどころ”が見えてきます。
なぜ?おうち鍋が毎回同じ味になっちゃう理由

理由を紐解くと、大きく2つ。
ひとつは「選び方」、もうひとつは「鍋そのもの」にあります。
具材・つゆ・たれを、つい「いつもの」で選んでいる
白菜に豆腐、きのこ、それからいつものポン酢。鍋の日の買い物かごは、気づけば毎回同じ顔ぶれです。
これはわが家だけの話ではないようです。2026年10月に公表されたNadiaの調査(896人が回答)で、鍋に飽きることがあると答えた人にいちばんの理由をたずねると、最も多かったのは、野菜や肉などの具材が毎回似たようになってしまうこと(59.4%)。付けだれ・薬味でも、ポン酢が72.4%でトップでした。
でも、これは手を抜いているからではありません。鍋の回数が増える季節は、献立に迷う時間を少しでも減らしたいもの。迷わず選べる定番があるのは、むしろ心強いことです。
家族がいれば「みんなが食べられる味」にしておくのがいちばん平和ですし、ひとり分なら使いきれる具材に落ち着くのも自然な流れ。何度も作るからこそ、無難な組み合わせに寄っていく。それも無理のないことです。
鍋が1つだと、味も調理法も1つになる
もうひとつの理由は、料理の中身ではなく、食卓に置く鍋そのものにあります。
卓上の鍋が1つなら、入れられるつゆも1種類。「今日は寄せ鍋」と決めたら、最後のひと口まで寄せ鍋です。キムチ味も食べたいけれど、辛いのが苦手な家族もいる。そんな日は、結局みんなに合わせた味に落ち着きます。
しかも、卓上でするのはたいてい「煮る」だけ。つゆを替えても、くたっと煮えた具材の食感はどこか似てきます。
毎回同じ味になるのは、作る人のせいではありません。「いつもの選び方」と「いつもの鍋」が重なっているだけです。鍋そのものの話は後半でまたふれますが、買い替えなくても変えられるところはちゃんとあります。次の章では、今ある鍋のまま今夜から試せる小さな工夫を集めました。
いつものおうち鍋を新鮮にするアレンジ4つ

味つけも具材も〆も、変えられるところは意外とたくさん。いつもの鍋に、ひとつ足すところから始めてみませんか。
たれ・薬味を増やす
ポン酢の横に、ごまだれをもう1本。刻みねぎやおろし生姜、柚子胡椒を小皿に並べれば、ひと口ごとに好きな味に変えられます。
具材に冷凍餃子をプラス
包む手間はいりません。つゆが煮立ってから凍ったまま入れ、10分ほど煮込むだけです。
〆はチーズリゾット風に
残ったつゆにごはんを入れて煮込み、ピザ用チーズを加えてひと煮立ちさせれば完成。ごま豆乳やキムチ、みそ、トマトの鍋つゆとよく合います。
話題の味をひとつ試す
ぐるなびが発表した2026年のトレンド鍋は「背徳鍋」。肉やチーズ、にんにくをたっぷり使った、ちょっぴり罪悪感を覚えるほどのごちそう鍋です。
ただ、ここまでの工夫はどれも「ひとつの鍋で煮る」中での話。背徳鍋も気になるけれど、いつもの寄せ鍋も捨てがたい。そんな日は、結局どちらかを選ぶことになります。
鍋本体を変えると、この「どちらか」がなくなります。
つゆを2種類並べられる仕切り鍋なら、2つの味を一度に楽しめます。コンロいらずで、食卓に置いて蒸したてを楽しめる電気せいろや、焼く料理までこなせるグリル鍋なら、「煮る」以外のおうち鍋にも挑戦できます。次の章では、そんな卓上電気鍋をタイプ別に紹介します。
卓上電気鍋はタイプいろいろ。おうち鍋の楽しみ方がぐんと広がる
ひとりで食べるのか、家族で囲むのか。煮るだけで十分なのか、焼いたり蒸したりもしてみたいのか。卓上電気鍋は、その答えによって選びたいタイプが変わります。ここでは5つのタイプを、定番と個性派に分けて紹介します。
まずは定番から:グリル鍋と小さめの電気鍋

グリル鍋は、みんなで囲む食卓に向いたタイプ。鍋料理だけでなく、焼く料理もできるのが強みです。1台で献立の幅が広がるので、鍋の日以外にも出番をつくりたい人は、まずここから見てみてください。
小さめの電気鍋は、ひとりやふたりの食卓向き。残業で遅くなった平日の夜。大きな鍋を囲むほどではないけれど、温かいものが食べたい。そんな夜に思い浮かべたいのが、このタイプです。
ひと味ちがう個性派:仕切り鍋・電気せいろ・しまいやすい一人用鍋
仕切り鍋(二色鍋とも呼ばれます)は、鍋の中が仕切りで分かれていて、1回で2つの味を楽しめるタイプです。ホットプレートに専用の鍋を載せて使うものもあります。つゆを1種類にしぼらなくていいので、どちらかの味をあきらめずにすみます。好みが分かれる家族や、2つの味を食べ比べたい人に。
電気せいろは、「煮る」以外のおうち鍋を楽しみたい人に。コンロいらずで、食卓に置いたまま蒸せるので、蒸したてをその場で楽しめます。
収納しやすい一人用鍋は、置き場所に悩む一人暮らしの人に。電気鍋に興味はあるけれど、キッチンにも棚にも、もう空きがない。そんな理由で見送ってきた人こそ、チェックしてほしいタイプです。
| タイプ | こんな人に | ここがポイント |
|---|---|---|
| グリル鍋 | みんなで囲む食卓 | 煮るだけでなく、焼く料理もできる |
| 小さめの電気鍋 | ひとり・ふたりの食卓 | 大きな鍋を出すほどではない日の鍋に |
| 仕切り鍋 | 好みが分かれる家族 | 1回で2つの味を楽しめる |
| 電気せいろ | 「煮る」以外も楽しみたい人 | コンロいらずで、食卓に置いたまま蒸せる |
| 一人用鍋 | 置き場所に悩む一人暮らし | 使わないときの収納しやすさを重視 |
どれを選ぶかは、誰と食べるかと、鍋で何を楽しみたいか。気になるタイプが見つかったら、次はいよいよ一台選びです。選ぶ前に見ておきたいポイントとあわせて、タイプごとのおすすめを紹介します。
仕切り鍋からせいろ、一人用まで。おすすめの卓上電気鍋
選ぶ前に、ここだけチェック
・誰と食べるか
家族で囲むのか、ひとりやふたりなのか。それによって、ちょうどいい大きさが変わります。
・鍋のほかに何を作りたいか
焼く、蒸す、炊く。ここが決まると、候補がぐっとしぼれます。
・使ったあとのこと
丸洗いできるパーツと、使わない日の置き場所。平日に使うなら、片づけやすさも大事です。
定番のおすすめ:グリル鍋と小さめの電気鍋
家族で囲むなら
市販の鍋つゆの3〜4人前タイプに適したサイズです。土鍋風なべ、たこ焼きプレート、すき焼きなべの3枚が付いているので、鍋料理以外にも1台でいろいろ楽しめます。熱いふちに手が触れにくい本体ガード付きで、みんなで囲む食卓にもうれしいつくり。土鍋風なべと本体ガードは丸洗いできます。
鍋もたこ焼きも、1台で楽しみたい家族に。
ひとり・ふたりで何役も
1~2人分の食卓にちょうどよいコンパクトサイズで、煮る・焼く・蒸す・炊くの1台4役。鍋、グリルプレート、スチーマーを付け替えれば、鍋料理のほかに、肉や野菜のグリル、蒸し料理、炊き込みご飯まで作れます。メインのおかずにも、おつまみやスイーツにも使えて、本体以外の各プレートは丸洗いできます。
小さな食卓で、鍋以外にも活躍させたい方に。
個性派のおすすめ:仕切り鍋・電気せいろ・一人用

2つの味を一度に
BRUNO ブルーノ コンパクトホットプレート プレート3種 BOE021
ホットプレートに専用の仕切り鍋を載せれば、2種類の鍋つゆを一度に楽しめます。湯切りパーツでしゃぶしゃぶも。内側はセラミックコートで、キズや焦げがつきにくく、お手入れも簡単です。平面プレートとたこ焼きプレートも付いていて、プレートは本体の中に重ねてしまえます。
1回の鍋で、2つの味を楽しみたい方に。
蒸したてを食卓で
2026年9月に発売された、1~2人分の食事や毎日の副菜づくりにちょうどいい電気せいろです。火を使わないのでコンロを塞がず、コンセントがあれば食卓に置いて、蒸したての点心や温野菜を楽しめます。食材を入れて、タイマーを回すだけ。シュウマイや中華まん、茶碗蒸しも作れて、夕食のあと一品にも出番があります。
煮るだけでなく、蒸したても味わいたい方に。
収納しやすい一人用
サンコー ThankPan 楽々収納電気鍋「コロン」KGDR25H
一人用サイズの片手電気鍋です。食材を入れてボタンを押すだけで、ラーメンやポトフなど、自分専用の鍋料理が手軽に楽しめます。使わない日は、土台部分などを鍋本体にぴったり収納でき、取っ手も折りたためます。
ひとり分の鍋を、もっと気軽に楽しみたい方に。
まとめ:ひと工夫から鍋選びまで。この冬のおうち鍋をもっと楽しく
いつもの鍋に、たれや薬味をひとつ足す。〆をチーズリゾット風にしてみる。今ある鍋のままでも、ひと口ごとに味を変えられて、〆ではまた別の味が楽しめます。
食べたい味が人によって分かれる日や、煮る以外も楽しみたい日は、卓上電気鍋のタイプから選び直してみてください。2つの味を一度に楽しむなら仕切り鍋、蒸したてを食卓で味わうなら電気せいろ。家族で囲むならグリル鍋、ひとり・ふたりなら小さめの電気鍋や収納しやすい一人用鍋が候補です。
気になるタイプが見つかったら、上のおすすめから、自分の食卓にちょうどいい一台を選んでみてください。

